遠い日のワープロ、今日のキーボード

最近、箱庭ゲームにかかりっきりで、このページの更新をすっかり忘れていました。
日記を名乗るからには毎日更新すべきなのでしょうが、そう毎日、何か特別なことがあるわけでもありません。結局、ここは相も変わらず私の独り言が続く場所。そう、今日もまた、とりとめのない独り言です。

少し、昔話をさせてください。
19歳か20歳の頃、私はあるPBM1に参加していました。プレイヤー一人ひとりが学生となって学園の謎に迫る、というゲームです。学園ですから当然クラスもあり、私は自分のクラスで学級新聞を発行していたのです。

まず、クラスメイトから郵送されてくるプレイ結果に目を通し、自分自身の結果と合わせて、キャラクターになりきって文章にまとめていきます。書き上がったらプリントアウトして、誤字脱字、接続詞の繋がり、表現、そして文章全体のリズムを入念に赤ペンでチェック。その文章量は、B5用紙びっしり40文字×40行で6枚、実に9600字近くにもなりました。それからイラストを加えて新聞風にレイアウトし、近所のローソンで印刷して発行。これを、毎月きっちりこなしていたのです。

しかし、仕事2との二足の草鞋は半年が限界でした。ある日、ぷつりと糸が切れたようにリタイアしてしまいます。
それでも、この半年間で得たものは大きかった。今、こうして文章を書いたり、誰かに返事をしたりするのも、あの時の経験が間違いなく活きています。

例えば、文章のリズム感。人称や文体こそ違えども、その感覚は当時のままのような気がします。文章を推敲する力も、それなりに身についたつもりです。

ただ悲しいかな、歳とともに頭の回転は鈍り、ぱっと見ではミスに気づけないことが増えました。おまけに、ネットの世界はスピードが求められるので、ろくに見直しもせずにアップしてしまう。そして後からミスを見つけては、「ああ!」と後悔するのです。

この場所のように、後からこっそり直せる駄文ならまだ救いがあります。でも、リアルタイム性が求められるやり取りでは、後で頭を抱えることもしばしば。「もう少し、落ち着かなければ」と、いつも思うのですが……。

もし、私の文章に変なところを見つけても、どうか笑って許してください。
その時、書いた本人はきっと、画面の向こうで頭を抱えて悶えていることでしょうから(苦笑)。

  1. Play by mail の略。手紙を介して大勢で進めるRPG。 ↩︎
  2. 当時の私は、巨大なオーロラビジョンと格闘する日々。にもかかわらず、職場にワープロを持ち込み、仕事の合間を縫って執筆に励むという、無茶な毎日を送っていました。 ↩︎

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